結論|どちらも、電話を全国で使えるようにするための負担金です
明細の2行の正体
- 電話ユニバーサルサービス料 2円:離島・山間地の加入電話、公衆電話、110番・119番などを支える負担金。2026年1月から1番号あたり2円
- 電話リレーサービス料 1円:聞こえない人・話せない人の電話を、通訳オペレータがつなぐサービスの費用。2026年度は1番号あたり1円
- どちらも電話番号1つごとにかかります。2回線なら2回線分です
携帯会社の取り分ではありません。KDDIは、受け取った額の「負担金全額をTCAに支払います」と説明しています。TCAは電気通信事業者協会です。
私の明細に載っている2行
2026年9月分のahamoの明細です。

| 明細の記載(税抜) | 金額 | 明細の注記 |
|---|---|---|
| 電話ユニバーサルサービス料/基本 | 2円 | 1番号あたり2円のご請求となります |
| 電話リレーサービス料/基本 | 1円 | 1番号あたり1円のご請求となります |
明細は税抜で表示されています。税込にすると、ドコモの案内どおり2.2円と1.1円です。
電話ユニバーサルサービス料は、何を支えているか
電話のユニバーサルサービスは、加入電話、公衆電話、緊急通報(110番・118番・119番)のことです。TCAは、補填の対象をこう説明しています。
「補てん額は、離島・山間地などの高コスト地域における加入電話基本料のコストの一部や、第一種公衆電話における赤字などを対象に算定されます。」
ドコモはこれを「通信事業者全体で電話番号数に応じて負担する制度です」と説明しています。
額は半年ごとに見直されます
| 期間 | 1番号あたり(税抜) |
|---|---|
| 2022年1月〜2025年6月 | 2円 |
| 2025年7月〜12月 | 3円 |
| 2026年1月〜 | 2円 |
| 2027年1月〜 | 2円と算定(負担金の認可を申請中) |
明細の額が1円動いたら、自分の契約ではなく制度の単価が変わったということです。2026年7月からの半年も2円のまま据え置かれました。
電話リレーサービス料は、何を支えているか
電話リレーサービスは、TCAのパンフレットでこう説明されています。
「聴覚や発話に困難がある方ときこえる方を、通訳オペレータが手話・文字と音声とを通訳し、24時間365日、電話で双方向につなぐサービスです。」
この費用を、電話会社が電話番号の数に応じて出し合います。2026年度(2026年4月〜2027年3月)は、1番号あたり月1円です。
2026年は3月だけ「もう1行」ありました
2026年から、ブロードバンドユニバーサルサービス料という3つ目の負担金が始まりました。ドコモの案内はこうです。
「2026年分については、3月ご利用分(4月ご請求分)にて「ブロードバンドユニバーサルサービス料」として、対象サービスのご利用回線1回線当たり月額2.2円をご負担いただきます」
対象は、ドコモでは5G・Xiの携帯と、ドコモ光などです。2026年は3月分の1回だけで、2027年以降は「決まり次第」知らせるとされています。povo2.0は「当面の間、ご請求しません。」とされています。
光回線を引く場合も、1契約ごとにかかります。ドコモの光回線のページにも「ドコモ光/ahamo光1契約ごとにブロードバンドユニバーサルサービス料が必要となります。」とあります。
提案する側にいたから、明細は行ごとに読みます
店頭にいたころ、私は光回線などの副商材を提案する側でした。提案した商品は、明細に1行ずつ載ります。だから客の側では、明細を行ごとに読むのが確実です。
その読み方で言うと、2円と1円の行は制度の行で、自分では選んでいません。止まって調べるべきなのは、その上に並ぶ自分で契約した行です。私の明細なら、AppleCare+とディズニープラスの行がそれに当たります。
制度の行と契約の行を分けると、見直す行だけが残ります。
スマホ以外の回線にもかかります
この2つの負担金は、携帯電話だけのものではありません。電話番号が付く契約に広くかかります。
たとえばソフトバンクのホームルーター「SoftBank Air」の料金ページには、月額料金とは別にBBユニバーサルサービス料がかかると書かれたうえで、「本サービスにて割り当てる契約電話番号が070/080/090で始まる番号帯の場合、電話ユニバーサルサービス料、電話リレーサービス料が別途かかります」という注記があります。ホームルーターにも1契約ごとに電話番号が割り当てられているためです。
固定電話や光回線の電話も同じで、1番号ごとにかかります。スマホ・固定電話・ホームルーターと番号を複数持っている家庭では、その数だけこの行が増えます。
外せるのか
外す手続きは、公式に案内されていません。総務省は、この負担を利用者に求めるかどうかは各社の「経営判断により決定されています」としています。各社は利用者に負担を求めています。
減らす方法は、電話番号の数を減らすことだけです。どちらも1番号ごとにかかるので、使っていない回線があれば、その分の2円と1円もかかっています。
よくある質問
ユニバーサルサービス料は携帯会社のもうけですか?
もうけではありません。KDDIは、受け取った額の「負担金全額をTCAに支払います」と説明しています。お金は、加入電話や公衆電話などを全国で維持するために使われます。
2円と2.2円、どちらが正しいですか?
どちらも同じ額です。明細が税抜表示なら2円、各社の案内は税込で2.2円と書いています。
電話リレーサービス料はいつからかかっていますか?
各社が毎月の明細で請求しています。2026年度は、2026年4月から2027年3月の番号分に1番号あたり月1円が適用されます。
ブロードバンドユニバーサルサービス料は毎月かかりますか?
2026年は3月利用分の1回だけです。ドコモの案内では、2027年以降は決まり次第知らせるとされています。
まとめ
- 電話ユニバーサルサービス料は加入電話・公衆電話・110番などを支える負担金で、2026年1月から1番号2円
- 電話リレーサービス料は電話リレーサービスの費用で、2026年度は1番号1円
- 2026年は3月分だけブロードバンドユニバーサルサービス料が加わった
- 外す手続きはなく、減らせるのは番号の数だけ
明細の小さな行は、制度の行と、自分の契約の行に分けて読めます。ほかの行の読み方は明細の「端末等代金分割支払金」の読み方と契約の条件で入ったdバリューパスは、31日以内に外しましたに書いています。光回線を選ぶ話はahamoにはドコモ光のセット割がありませんにまとめました。
制度は変わります。この記事も単価が変わるたびに更新し、末尾に修正履歴を残します。

