「端末等代金分割支払金 1円」の正体|残価と返却期限は毎月の明細に書いてあります

「端末等代金分割支払金 1円」の正体|残価と返却期限は毎月の明細に書いてあります 通信

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スギシー

スギシー通信業界10年/元キャリアショップSV

キャリアショップにSVとして入店し、端末の販売と返却の案内を担当していました。いまは建物管理会社の取締役で、通信の販売からは離れています。2026年5月に自分の2回線をMNPし、iPhone 17を実質33円で使っています。この記事はその明細です。

先に結論を書きます。

  • 残価の金額は、毎月の利用明細に印字されています
  • 私の明細には 「内、残価額は120,384円です」 と書かれています
  • 明細の2つの数字から、契約の構造が計算で復元できます
  • 明細に出る日付は、返却期限ではありません
  • 本当の期限は2か月早く、別の画面に書かれています

残価型プログラムの記事で「私の残価は120,384円でした」と書きました。この記事では、その数字がどこに書いてあるかを見せます。

自分の残価を知らないまま2年を過ごす人は多いです。知らないのではなく、毎月届いている画面を開いていないだけです。

「端末等代金分割支払金 1円」の下を見てください

私の2026年9月分の明細です。

ドコモの利用明細。端末等代金分割支払金1円、4回目のご請求です(全24回)、ご請求は2028年6月請求迄で分割支払金残額は120,403円です、内、残価額は120,384円ですと表示されている

書かれているのはこれだけです。

明細の記載値
端末等代金分割支払金1円
請求回数4回目のご請求です。(全24回)
請求の終わりご請求は2028年6月請求迄
分割支払金残額120,403円
内、残価額120,384円

「実質33円」で持っている端末の、残価12万円が同じ画面に並んでいます。

毎月の請求は1円です。その1円の2行下に、120,384円と書かれている。この落差が、残価型プログラムのすべてです。

3つの数字から、契約の構造が復元できます

ここからは算数です。明細の数字だけで、契約がどう組まれているかが分かります。

分割支払金残額120,403円から、残価額120,384円を引きます。

120,403円 − 120,384円 = 19円

19円です。4回目まで請求が済んでいるので、残っているのは5回目から24回目までの20回。そのうち24回目が残価だとすると、残りは19回です。

19回 × 1円 + 120,384円 = 120,403円

明細の数字と一致します。ただし、この引き算で分かるのは5回目から先だけです。1回目から4回目の額は、この明細からは出てきません。

6月分の明細(1回目の請求)を見ると、1回目は11円でした。

ドコモの6月分の利用明細。端末等代金分割支払金11円、1回目のご請求です(全24回)、分割支払金残額は120,406円、内、残価額は120,384円 そのときの分割支払金残額は120,406円で、残価を引くと22円。2回目から23回目の22回が各1円なので、こちらも一致します。

回金額
1回目11円
2〜23回目各1円
24回目120,384円(残価)
総額120,417円

1回目から23回目までの合計は33円です。これが「実質33円」の正体です。

端末の総額は120,417円ですが、支払うのは33円。差の120,384円は「24回目に払うか、端末を返すか」で処理されます。返さなければ24回目に12万円が請求されます。実質◯円という表示は、この1行を省略した言い方です。

自分の明細でも同じ引き算ができます。残額から残価を引いて、残りの回数で割り切れれば、構造は同じです。

誤解|明細の「2028年6月」は、返却期限ではありません

ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。

明細には「ご請求は2028年6月請求迄」と書かれています。これを返却期限だと読むと、2か月遅れます。

端末購入プログラムの3つの日付が別々の画面に書かれていることを示す図。明細の2028年6月は分割24回の最終請求月で、返却期限は2028年4月、返却できる限界は2030年3月31日

私の契約には、日付が3つあります。そして3つとも意味が違います。

日付意味どこに書いてあるか
2028年4月残価が全額免除される期限契約内容の画面
2028年6月分割24回の最終請求月利用明細
2030年3月31日返却そのものができる限界契約内容の画面

カレンダーに入れるべきなのは、いちばん早い2028年4月です。明細に出るのは真ん中の日付で、返却とは関係がありません。

契約内容の画面には、こう出ます

My docomoの契約内容画面。いつでもカエドキプログラム、加入月2026年5月、契約期間4か月目、23か月目は2028年4月です、プログラム利用料22,000円、2030年3月31日まで適用と表示されている

「※23か月目は2028年4月です」と明記されています。そして同じ画面に「2030年3月31日まで適用」とあります。

加入は2026年5月なのに23か月目が2028年4月になるのは、購入月の翌月が1か月目だからです。2026年6月が1か月目で、そこから数えて23か月目が2028年4月になります。

明細と契約内容は、別の画面です。明細だけを毎月見ていても、返却期限は出てきません。期限が知りたいなら、契約内容の画面を開いてください。逆に、残価の金額は明細のほうに出ます。両方を1度ずつ開く必要があります。

期限を過ぎても、返却はできます

念のため書いておきます。2028年4月を過ぎても、端末を返せなくなるわけではありません。減るのは免除される額です。

残価は24回に分けられ、支払期間が49か月に延びます。そして46か月目までは返却できます。詳しくは返却期限は3種類あるという記事にまとめました。

つまり「期限を1日過ぎたら全損」ではありません。ただし、免除額が減るのは確実です。

残価の額が分かったら、買取額と並べます

買取店の査定額を比べる

記事後半の広告欄に移動します。提携している買取店6社を五十音順で並べています。順位付けはしていません

「その他ご利用料金等」も開いてください

同じ明細の、別のブロックです。ここは端末とは関係ありませんが、固定費としてはこちらのほうが効きます。

ドコモの利用明細のその他ご利用料金等の内訳。AppleCare+盗難紛失利用料1,219円、ディズニープラス スタンダード料金1,137円、ディズニープラスセット割マイナス1,137円、電話ユニバーサルサービス料2円、電話リレーサービス料1円

私の明細に並んでいたのはこれです。

項目金額
AppleCare+(盗難紛失)利用料1,219円
ディズニープラス スタンダード料金/ドコモ1,137円
ディズニープラスセット割(ドコモ)-1,137円
電話ユニバーサルサービス料/基本2円
電話リレーサービス料/基本1円

補償に月1,219円払っていました

AppleCare+(盗難紛失)に、月1,219円払っています。24か月では29,256円です。

返却時に22,000円請求される条件の記事で、補償は「壊す確率と修理費用」で判断すべきだと書きました。返却時の減額を理由に入るものではない、という話です。

そして同じ記事で確認したとおり、ドコモが返却時の軽減対象として挙げているのは「ケータイ補償サービス」で、AppleCare+は挙げられていません。私は返却時の軽減が効かない補償に、2年で約3万円払う契約になっています。

これは損だと言いたいのではありません。AppleCare+には修理と盗難紛失の備えという本来の役割があります。言いたいのは、自分が何にいくら払っているかを、明細を開くまで正確に言えなかったということです。

相殺されている行があります

ディズニープラスが1,137円かかり、同額のセット割が引かれています。明細上は0円です。

金額としては何も起きていません。ただし、契約はあります。0円の行は目に入りません。「入っていることを忘れる」のは、こういう行です。

この欄に載るAppleCare+(盗難紛失)1,219円をどう判断したかは、AppleCare+を外さない理由の記事に書きました。

私が見られるのは、ドコモの明細だけです

正直に書きます。私が持っているのはドコモ(ahamo)の回線だけで、他社の明細画面は持っていません。

だからこの記事で見せられるのはドコモの画面だけです。au・ソフトバンク・楽天モバイルの明細に同じ項目があるかどうかは、確認していないので書きません。

ただし、どの会社でも次の2つはどこかに必ずあります。分割の残りがいくらか。プログラムの期限がいつか。項目名は違っても、契約している以上、表示する義務があります。探してください。

明細を見たあと、選べるのは3つです

残価の金額と期限が分かったら、判断はここに絞られます。

  • 期限までに返す — 残価が全額免除されます。私の場合は2028年4月まで
  • 返さずに払う — 24回目に残価を払って、端末を手元に残します
  • 返さずに売る — 中古相場が残価を上回れば、売ったほうが手元に残ります

3つ目は計算が要ります。残価120,384円より高く売れるかどうかが分岐点です。残価シミュレーターに自分の数字を入れれば、その場で出ます。

相場を調べるとき

査定額は業者で違います。1社だけ見て決めると、判断を間違えます。

よくある質問

明細のどこを見れば残価が分かりますか?

「端末等代金分割支払金」のブロックです。分割支払金残額の下に、「内、残価額は◯◯円です」と書かれています。項目名は会社によって違う可能性があります。

明細に書いてある月までに返せばいいのですか?

いいえ。明細に出るのは分割の最終請求月で、返却期限ではありません。私の場合、明細は2028年6月ですが、全額免除の期限は2028年4月です。期限は契約内容の画面で確認してください。

残価は途中で変わりますか?

私の明細では、残価額は契約時に決まった金額のまま表示されています。変動する仕組みだという記載は、私の契約内容の画面にはありません。

実質33円なのに、なぜ12万円と書いてあるのですか?

総額120,417円のうち、支払うのが33円だからです。残りの120,384円は24回目に請求されるか、端末を返すことで免除されます。実質◯円という表示は、返却を前提にした言い方です。

分割が1円なのは普通ですか?

乗り換えの割引が機種代金に入ると、こうなることがあります。私の場合は2026年5月のMNPでこの形になりました。経緯は残価型プログラムの記事に書いています。

補償は解約したほうがいいですか?

判断材料は「壊す確率」と「修理費用」です。返却時の軽減だけを理由に入っているなら、対象の補償かどうかを確認してください。AppleCare+は、ドコモが挙げる軽減対象に入っていません。

まとめ

  • 残価の金額は毎月の利用明細に印字されています。私の場合は120,384円
  • 分割支払金残額から残価を引くと、契約の構造が計算で出ます
  • 私の契約は1回目が11円、2〜23回目が各1円、24回目が120,384円でした
  • 明細に出る日付は返却期限ではありません。分割の最終請求月です
  • 全額免除の期限は2か月早く、契約内容の画面に書かれています
  • 明細の「その他ご利用料金等」には、忘れている契約が並んでいます
  • 私は軽減対象外の補償に、2年で約3万円払う契約になっていました

いま明細を開いてください。2か所だけ見れば終わります。端末等代金分割支払金のブロックと、その他ご利用料金等のブロックです。

そのあと契約内容の画面を開いて、期限の年月をカレンダーに入れてください。やることはそれだけです。私はこれを書くまで、自分の残価を正確に言えませんでした。

制度は変わります。この記事も改定のたびに更新し、末尾に修正履歴を残します。

期限の種類は返却期限は3種類あるという記事に、査定と補償は22,000円請求される条件の記事に、これから買う機種の負担はiPhone 18 Proを4社で比較した記事にまとめています。

明細で見つけた残価が、解約や乗り換えのときにどう扱われるのかは、携帯の解約金は1,000円でも残価は120,384円という内訳にまとめました。

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修正履歴

  • 2026年9月28日:端末の実質負担を「23円」から「33円」に訂正しました。1回目の端末等代金分割支払金が11円だったことを、6月分の利用明細で確認したためです。2回目から23回目は各1円で、24回目の残価120,384円は変わりません。
この記事を書いた人
スギシー

通信業界に10年。キャリアショップのSVとして代理店の売上を担当し、うち5年半は共同創業者として経営側にいました。いまは建物管理会社の取締役で、通信の販売からは離れています。

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