端末の返却で22,000円請求される条件|補償に入っていても対象外のことがあります

補償に払う額と返却時に減る額を比べた図。iPhone 17は26,400円払って19,800円減るので6,600円のマイナス、iPhone 17 Proは35,040円払って15,240円のマイナス 通信

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公開日:2026年9月11日/最終更新日:2026年9月11日

スギシー

スギシー通信業界10年/元キャリアショップSV

キャリアショップにSVとして入店し、代理店の売上を担当。うち5年半は共同創業者として経営側にいました。いまは建物管理会社の取締役で、通信の販売からは離れています。2026年5月に自分の2回線を実際にMNPしました。

先に結論を書きます。

  • 返却時に査定基準を満たさないと、22,000円の故障時利用料がかかります
  • 補償に入っていれば2,200円ですが、軽減の対象になる補償は限られています
  • そして補償の月額を24か月分払うと、軽減される額を上回ります

私は月1,219円の補償に入っています。そして軽減の対象外でした。調べるまで知りませんでした。

その明細と、計算した結果を公開します。

査定に落ちるといくらかかるか

キャリア 通常 補償加入時
ドコモ 22,000円(税込) 2,200円(税込)
au 22,000円 2,200円
ソフトバンク Cランク最大22,000円/Dランク最大44,000円(不課税) 記載なし
楽天モバイル 製品ごとに異なる(2026年7月23日9:00以降の購入分)

ドコモは、査定基準を満たさない端末を提供条件書で「機能不良品」と定義しています。

ソフトバンクだけ枠が違います。2026年8月19日以降に加入した場合、査定ランクがDだと最大44,000円です。他社の倍です。加入時期が該当する方は、提供条件書で自分のランク基準を確認してください。

楽天モバイルは2026年7月23日9:00以降に購入した製品から、従来の一律22,000円を改め、製品ごとに金額を設定する方式に変わりました。

誤解|補償に入っていれば2,200円で済む

ここが本題です。

ahamoのよくある質問には、こう書かれています。

「ケータイ補償サービス」「smartあんしん補償」にご加入の場合

列挙されているのはこの2つだけです。AppleCare+の名前はありません。

つまり「何らかの補償に入っているから大丈夫」ではなく、指定された補償に入っているかどうかで決まります。

私は対象外でした

自分の請求明細を公開します。

ahamoの初期費用の請求明細。AppleCare+(盗難紛失)利用料1,219円と、契約事務手数料4,500円、合計6,482円が記載されている

AppleCare+(盗難紛失)利用料 1,219円の行があります。私はこれを毎月払っています。

そして「ケータイ補償サービス」にも「smartあんしん補償」にも入っていません。返却時に査定基準を満たさなければ、22,000円を請求される側です。

AppleCare+は修理や交換、盗難・紛失には対応します。そちらの補償としては機能しています。ただし、いつでもカエドキプログラムの故障時利用料を軽減する対象としては挙げられていません。別の話です。

スギシー

なぜAppleCare+を選んだのかと聞かれると、特に理由はありません。契約のときに流れで決まりました。

月1,219円です。24か月で29,256円になります。理由なく決めた支出としては、小さくありません。このサイトを作った動機の半分は、これです。

補償に入ると、どれだけ得か

「では対象の補償に入り直せばいいのか」という話になります。計算すると、そうとも言えません。

補償に払う額と返却時に減る額を比べた図。iPhone 17は26,400円払って19,800円減るので6,600円のマイナス、iPhone 17 Proは35,040円払って15,240円のマイナス

ドコモの補償サービスの月額を、公式の検索ツールで調べました。

機種 smartあんしん補償の月額
iPhone 17e 1,100円
iPhone 17 1,100円
iPhone 17 Pro 1,460円
iPhone 17 Pro Max 1,720円

iPhone 17で計算します。

補償に払う額    1,100円 × 24か月     = 26,400円
返却時に減る額  22,000円 − 2,200円   = 19,800円
                              差引     −6,600円

26,400円払って、19,800円を節約する計算になります。Proなら35,040円を払って19,800円です。差は15,240円に広がります。

だから「返却時に2,200円で済むから補償に入っておこう」は成立しません。

誤解のないように書きます。補償サービスを否定しているのではありません。本来の目的は修理・交換・紛失時の備えです。画面を割れば修理費は数万円かかります。返却時の減額を理由に判断するのが間違っているという話です。

月額は機種ごとに違い、一覧が公開されていません

もう一つ、調べていて気づいたことがあります。

補償サービスの月額は、機種ごとに違います。そして一覧としては公開されていません。ドコモの場合、検索ツールに機種名を入れて1件ずつ調べる必要があります。

自分がいくら払っているかを確認するには、明細を見るのが早いです。

auは購入時しか入れません

auには制約があります。

iPhone・iPadのご購入時のお申し込みに限ります。退会された場合、次回のiPhone・iPad購入時まで再加入できません。

返却が近づいてから入る、ということができません。この記事を読んで「入っておこうか」と思っても、auの場合は次の購入時までできません。

店頭では、補償をこう扱っていました

私は通信業界に10年いました。そのうち数年はキャリアショップにSVとして入店し、担当は光回線でした(経歴の詳細)。

補償サービスも案内していました。ただ、店頭で最も強かったのは補償の話ではありません。

「このプログラムを使えば、機種変更しても月々の値段が変わらずに新しい機種にできます

これがいちばん通りました。実際、この説明から機種変更になるケースが多かった。月々の負担が変わらないなら、というのは強い動機になります。

購入から1年以内の客には、別の話をしていました

買って間もない人には、この説明が効きません。既存の端末の分割がまだ重く残っているからです。

そういう場合は機種変更に誘導せず、補償の話をしながら、バックアップとアップデートの重要性を伝えて、Wi-Fi(光回線)の案内に持っていくことが多かったです。私の担当が光回線だったこともあります。

つまり店頭での補償は、それ自体を売る商品というより、今日の来店を次につなげるための話題でした。悪意ではなく、来店した人に何かしら持ち帰ってもらうための構成です。

私が知らないサービスがありました

ひとつ正直に書きます。

今回調べるまで、smartあんしん補償というサービスを知りませんでした。

ドコモの補償サービスは、2022年8月31日以前に発売の機種は「ケータイ補償サービス」、2022年9月15日以降に発売の機種は「smartあんしん補償」と切り替わっています。私が店頭にいたのは2020年までなので、在籍中には存在しなかったサービスです。

2年離れると、名前ごと入れ替わります。制度を扱う記事で、経験だけを根拠に書くのが危険な理由がここにあります。私は毎回、提供条件書を読み直しています。

補償に入るかどうかの判断基準

返却時の減額は判断材料から外します。壊す確率と、壊れたときの費用で決めてください。

状況 判断
過去に画面を割ったことがある 入る。修理費だけで月額分を上回る
子どもが触る、現場で使う 入る。確率が高い
ケースとフィルムを付け、丁寧に扱っている 入らない。24か月で26,400円は重い
ソフトバンクで2026年8月19日以降に加入した 計算し直す。Dランクなら44,000円で、前提が変わる
すでにAppleCare+に入っている 重複を確認する。修理の補償はあるが、カエドキの軽減対象ではない
auで、あとから入ろうとしている 入れない。購入時のみ

よくある質問

Q. 査定基準を満たさないのは、どんな状態ですか

ドコモは提供条件書で「機能不良品」と定義しています。具体的な基準は各社の提供条件書に記載があるので、返却前に確認してください。画面割れ、水濡れ、外装の大きな破損が典型です。

Q. AppleCare+に入っていれば2,200円になりますか

ahamoのFAQに挙げられているのは「ケータイ補償サービス」「smartあんしん補償」の2つです。AppleCare+は挙げられていません。自分の契約がどちらか、明細で確認してください。

Q. 補償の月額はどこで分かりますか

ドコモは公式サイトに機種別の検索ツールがあります。機種ごとに金額が違います。すでに加入しているなら、請求明細を見るのが確実です。

Q. 返却をあきらめて、残価を払うほうがいいですか

査定に落ちる可能性が高く、中古相場が残価を上回っているなら、その判断もあります。金額は損益分岐シミュレーターで確認できます。

Q. 傷があっても返却はできますか

できます。プログラムは利用できて、故障時利用料が加算される形です。返却そのものを断られるわけではありません。

まとめ

  • 査定基準を満たさないと22,000円。補償加入なら2,200円
  • 軽減の対象は「ケータイ補償サービス」「smartあんしん補償」の2つ。AppleCare+は挙げられていない
  • 補償の月額×24か月(26,400円)は、軽減される額(19,800円)を上回る
  • だから補償は壊す確率と修理費用で判断する。返却時の減額で判断しない
  • ソフトバンクは2026年8月19日以降の加入でDランクだと最大44,000円
  • auは購入時しか加入できない
  • 補償の月額は機種ごとに違い、一覧が公開されていない

自分がどの補償に入っているかは、請求明細に書かれています。金額と名称を、いま確認してください。私は今回まで確認していませんでした。

制度の全体像は残価型プログラムはMNPしても継続するに、返却の期限は端末の返却期限は3種類あるにまとめています。

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この記事を書いた人
スギシー

通信業界に10年。キャリアショップのSVとして代理店の売上を担当し、うち5年半は共同創業者として経営側にいました。いまは建物管理会社の取締役で、通信の販売からは離れています。

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